サッカー・EURO2012の大会公式ユニフォームから有害物質が検出。でも、The Official Storeで発売中!
サッカー・EURO2012の大会公式ユニフォームから有害物質が検出。でも、The Official Storeで発売中!
以前、TES・繊維製品品質管理士の講演会で、「エコテックス規格100」の事を聞かせて頂いた。
「エコテックス」とは、繊維製品の国際的な安全基準の事で、ヨーロッパを中心に、世界24カ国の試験研究機関で構成するテキスタイル・エコロジー国際共同体です。
エコテックス規格(スタンダード)100は、繊維製品に対する国際的な安全基準であり、法律の基準より多くの有害物質を対象にしており、その認証取得は、人体に安全な製品を顧客に届け、繊維・衣料の製造に関わる企業に一連のメリットをもたらすとされています。
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この規格は、ヨーロッパで決められた規格だと考えれば、EUと言うのは、あそこまで厳しくしないといけない状況なのか?エコテックスの基準に準じていない製品は、どんな基準値なのか?と思っていたら、こんな事が発表されています。
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ウクライナとポーランドで開催されているサッカーのUEFA欧州選手権「EURO2012」が、2012年6月8日に開幕しましたが、BEUC(欧州消費者機構)が複数の大会公式ユニフォームから鉛やニッケルなど有害物質が確認されたとして、警告していたことが分かった。(ロイター通信より)
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イタリア、スペイン、ポルトガルの加盟団体が、ユニフォーム9枚(ポーランド、スペイン、ドイツ、ロシア、ウクライナ、イタリア、フランス、オランダ、ポルトガル)を検査したところ、そのすべてから人体に有害なレベルの化学物質が確認され、うち6枚(スペイン、ドイツ、ウクライナ、ロシア、フランス、イタリア)から鉛が確認されたという。
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BEUCはそのほか、ホスト国ポーランド代表のユニフォームから、法定基準を超える量の有機スズ化合物が検出されたと報告。
汗による臭いを防ぐために使用されていると思われるが、神経系に有毒であるため、販売を取りやめるよう求めている。
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さらに、スペイン代表とドイツ代表のユニフォームから検出された鉛の量は、子ども向けの製品として推奨される基準を超えていると発表。
スペイン代表とイタリア代表のユニフォームからは内分泌かく乱物質であるノニルフェノールが検出されています。
ポルトガル代表とオランダ代表のユニフォームからは、ニッケルが検出されたと述べた。ニッケルの過剰摂取は呼吸困難を引き起こす可能性があります。
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ウクライナ、スペイン、ドイツ、ロシアのユニフォームを販売している「アディダス」社は、事前の検査で一部のユニフォームから化学物質が検出されたものの、法定基準を超えるものではないとコメント。
スペインの消費者団体「OCU」は、洗濯してから着るよう勧めている。
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イタリアのユニフォームを販売している「プーマ」社は、同社のユニフォームがエコテックス規格100(繊維の全加工段階での原料、半製品、最終製品に適用される世界的に統一された試験・認証システム)に合格していると述べているが、念のためさらに検査に回すとしている。
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ポーランド、フランス、ポルトガルのユニフォームは、ナイキですが、コメントがありません…
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ちなみに、このユニフォーム、The Official Store で購入出来ますけども…