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ポール・マッカートニーが語る、リンゴ・スターとの友情とソングライターとしての信念

ポール・マッカートニーによる10枚目のソロ・アルバム『フレイミング・パイ』が、アーカイヴ・コレクションの13番目の作品として7月31日にリリースされた。Rolling Stone Japanでは、ポールが2020年に本作を振り返った最新インタビューを全3回にわたってお届けする(全文掲載は日本独占)。この第3回では、リンゴ・スターとの友情と、聴き手に感情移入させるポール独自のソングライティングについて語ってくれた。

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リンゴと一緒にやるのは特別なこと

ーリンゴが(『フレイミング・パイ』の)レコーディングに参加することになった経緯を覚えていらっしゃいますか?

ポール:何か一緒にやれたらきっとすばらしいと、以前から僕はリンゴに言い続けていた。だって僕たちはビートルズ以外ではほとんどふたりで仕事をしたことがなかったからね。ある晩、ジェフがこう言った。「リンゴを呼んだらどうかな」と。僕は「そうしよう」と言った。そしてリンゴが加わったってわけだ。

1997年のリンゴ・スター

「ビューティフル・ナイト」は何年も前に書き上げた曲だった。それ以来ずっと気に入っていたし、何度かレコーディングしていたけれども、これっていうヴァージョンを完成させられずにいた。で、リンゴがレコーディングに参加することになったとき、この曲をやってみようと思ったんだ。彼と演奏を始めた途端、あのころに戻ったみたいな気がしたよ。僕たちは長いあいだ一緒にやっていなかったけれども、何も変わっていなかったし、そうしていることがとても自然に感じられた。そして僕たちは「ビューティフル・ナイト」をレコーディングした。最後に、それまではなかったアップテンポのパートを付け足してね。レコーディング・スタジオを出てコントロール・ルームに入るとき、リンゴは「さあ、そのまま、どうぞ」と言いながら、ホテルのドアマンみたいに僕を室内に入れた。マイクが拾ったその言葉はそのまま残したから、注意深く耳を傾けると、彼がそう言っているのがわかると思うよ。



ポール:「ビューティフル・ナイト」を録り終えると、もう少し何かやってみたい気分だった。物凄く楽しかったから、終わりにしたくなかったんだな。リンゴがそこにいて、彼の最高の演奏のおかげで僕たちの気分は乗っていた。で、僕はこう言ったわけだ。「即興でちょっとやってみないか」ってね。

僕はヘフナーのベースを手に取り、リンゴはドラムを叩き始めた。そしてジェフ・リンがギターを弾き、僕たちは3人でリズム&ブルースを演奏した。そこからが腕の見せ所だ。あのときの僕は、どんな芝居が上演されているのかわからないまま舞台に上がっている役者みたいなものだった。あんな感じのジャム・セッションでは何をどんな風に歌うかは、ヴォーカリスト次第だ。だけどうまくやるには何もかも忘れて無心にならなきゃならない。しかもベースを疎かにすることなくね。そして頭を空っぽにしたままどこか神秘的な場所に思いを馳せる。何ものにも縛られず、完璧に即興で演じることが大切なんだ。その曲が「リアリー・ラヴ・ユー」だよ。



ーあなたはこのレコードの大半のトラックでドラマーを務めていますが、リンゴの存在はどんな影響を与えましたか?

ポール:魔法だね。そう、リンゴと一緒に演奏するっていうのはいつだって特別なことなんだ。それだけで価値のあることだし、いつだって楽しいんだ。

2019年にロサンゼルスでコンサート・ツアーの最終公演を行ったとき、リンゴはステージに上がって、僕たちと一緒に「ヘルター・スケルター」を演奏してくれた。彼は僕の立ち位置からかなり離れたところでドラムを演奏していた。僕は歌っていたから、ステージの前方にあるマイクから離れるわけにいかなかったからね。だけどマイクの傍を離れられるときーー誰かのソロ・パートとか、そんなときには向き直って、ドラムを演奏するあの男を見ていた。そのとき、リンゴはそこでドラムを叩いていて、僕はベースを弾いていたーー僕は彼を見ながら、その10ヤードの距離を隔ている記憶に思いを馳せていた。そう、彼と一緒にやるっていうのは本当に特別なことなんだよ。近ごろは僕と彼は感情を抑えられなくなる。抑えられなくて当然だし、そうじゃなきゃおかしい。だって、これまでの歳月を思えば気持ちが揺さぶられて当然なんだからね。





共感を呼び込むポールの作曲術

ー実生活で起こったエモーショナルな出来事を曲にするとき、あなたはあえて曖昧に描くというアプローチを取るように思います。この理解は間違ってはいませんか?

ポール:間違っていないよ。とても具体的なことについて書くときでも、オブラートに包むんだ。僕はそうしてソングライターとして成長してきた。例えば孤独感について書きたいときは、エリナー・リグビーの話に置き換える。「リトル・ウィロー」はモーリーン・スターキーの死に大きな影響を受けている。部屋にこもって、ただそのときの気持ちを歌にしたんだ。人生の脆さを表現した曲さ。でも、「Maureen」という曲名じゃない。何のことかは伝わったとしてもね。あくまで曲名は「リトル・ウィロー」だ。僕はいつも物語を作りあげたり、想像を少し付け加えたりするやり方を好んできた。そうすれば感情を表現しながらも、生々しく聴こえなくて済む。「リトル・ウィロー」という名前にすれば、少し聴きやすくなるように思うんだよ。“小さな柳”なら誰でもイメージが浮かぶから、聴いている人たちも共感しやすいよね。







同じアルバムに入っている「カリコ・スカイズ」もみんなが感情移入してくれる曲だ。それは嬉しいよ。僕は人のことを頭に思い浮かべて書くことが多いけど、ときどき曲にしたくなるような出来事が起こるんだ。いつだって喜ばしいことさ。その曲が少しだけリアルに感じられるようになる。僕は自分の気持ちを世界の人たちに晒しているんだ。



ー「カリコ・スカイズ」と「ブラックバード」にはどこか似たところがありますね?

ポール:「ブラックバード」みたいな曲は、アコースティックな曲を作りたいと思って書くんだ。シンプルでそれだけで成立して、ドラムやアレンジを加える必要のない曲だ。「何か1曲歌ってほしい」って言われたら、すぐできるようなね。



アメリカにいたとき、大きなハリケーンに遭ったんだ。名前は"ボブ"だったと思う。それで停電になってしまって、電灯が点かなかった。あるのはロウソクの火だけで、料理も焚き火でやらないといけなかったんだ。図らずも強いられた簡素な暮らしを僕らは気に入った。原始的な生活さ。それが数日続いて、レコードも流せなかったからアコースティック・ギターを持ってかなりの時間過ごした。そうして生まれた曲の断片のひとつが「カリコ・スカイズ」だった。ハリケーンの後の停電の中、ロウソクの火の周りに座って人に聴かせるシンプルで短い曲さ。原始的な停電の日々の思い出だ。

Hurricane

Hurricane

Hurricane

Hurricane



ポールが選ぶ『フレイミング・パイ』のお気に入り

ー『フレイミング・パイ』の収録曲の中で、あなた自身が特に気に入っている曲は?

「スーベニア」は個人的に凄く気に入っている。できることならシングル・カットしたかったくらいだけど、できなかった。あの曲をシングルに選ぶなんていうのはきっと僕だけだろうからね。



あの曲は休暇で訪れたジャマイカで、あるのんびりした午後に書いた。僕はウィルソン・ピケットをイメージしていた。本格的なR&Bをね。本当に気分のいい休日だった。僕がデモをレコーディングしている、まさにその最中に電話がかかってきた。だけど僕は無視を決め込んでそのまま作業を続けた。すると今度は激しい雨が降り始めた。レコーディングしている最中にね。僕はそのデモの仕上がりが凄く気に入った。そのままアルバムに使用したかったくらいだよ。あのとき起きていたことがありのままに記録された、すごくいい感じのデモだったからね。



僕とジェフは、そのデモをガイド・トラックとして使用することにして、細部に至るまで、あらゆるパートを、より高い音質で再現したんだ。稲妻の響きこそ再現しなかったけれども、オリジナル・デモの雰囲気を損なわないように努めたんだ。

ポール・マッカートニーが語る、リンゴ・スターとの友情とソングライターとしての信念~Rolling Stone


補足

モーリン・コックス Maureen Cox Starkey Tigrett, は、ビートルズのドラマー、リンゴ・スターの最初の妻。彼らは1965年に結婚し、1975年に離婚した。2人の間には、ザック、ジェイソン、リーの3人の子供がいる。1994年12月30日に白血病による合併症で死去。

ウィルソン・ピケットは、アメリカのソウル・R&B歌手。センセーショナル・ナイチンゲイルズのジュリアス・チークス直系の激情型シャウター。男性サザン・ソウル・シンガーの代表的存在です。(ウィキペディアより)

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